English
日本語
|
|
日本語 English |
|
|
6月29日の日本経済新聞では、がん患者の遺伝子を調べて効果が見込まれる場合だけに薬を投与する新しいがん治療が2019年度にも日本で登場することを掲載しています。
これまでのがん治療は大腸や胃、肺などの臓器ごとに使う抗がん剤を決めて患者に与えていた。ところが同じ臓器のがん細胞でも「細胞の個性」といえる遺伝子の違いで抗がん剤の効果や副作用が大きく異なる。遺伝子検査から薬の投与前に効果が期待される患者だけに薬を投与する治療が「がんゲノム医療」だ。
がんゲノム医療は膨らみ続ける医療費を削減する期待もある。既存の抗がん剤は7~8割が効果が十分でないとする専門家もいる。東大の宮園浩平教授は「数百万円以上もする最新の治療薬の効果も、がんゲノム医療で予測できる」と話す。遺伝子を調べて無駄な投薬を省けば医療費が減る。
日本経済新聞 2018年6月29日の記事より